2010年3月23日火曜日
貢献欲
松永真さん、山中湖のプロジェクトでお世話になっている青山さんとの会合。耳に残る言葉がひとつ。人間の欲望はさまざまあるが(物欲、性欲、金銭欲、食欲、欲望と名の付く言葉は、どれも打算的で独りよがりでいやらしい響きをもつが、、)究極的な形は”貢献欲”だと言う。人生を大成できる人、商売の成功者はこの貢献欲が強いとか。思うに他の欲望は程度の差こそあれ、成し遂げられたとして、この貢献欲だけは、自分主体の欲求満足ではなく、他人の評価があってこそ満たされる欲望なので、時部んだけで完結することができないから、究極なのだと思う。奥さんに喜んでもらいたい、近所の人にありがとうと言われたい、会社の役に立ちたい、がどんどんエスカレートして、社会に貢献したい、になるのだと思う。自分お仕事は”社会へ貢献することです”とは、えらそうに良く言ったものだ!と人生の大先輩にかつて、説教を食らったことがあるが、この貢献欲は誰しもが少なからず持っている欲望なのだと思う。これを口にするか、心の奥に潜めた言動をするのかは、奥ゆかしさの文化を持つ日本では、受け入れられ方が大分異なりそうだが、誰かの役に立つ働きと、言動を心がけたいと、思った。
2009年12月31日木曜日
2009年終了
2009年も本日で終了。早いものだ。今年もまた、たくさんの方に出会い、たくさんの経験をさせていただいた。今年のビックニュースを簡単にまとめると。五反田から大久保への事務所の移転が大きなイベントであった。いろいろ悩んだ末の決断であった。自宅もついでに引越し。そして、2年間を共に過ごした3名のパートナーがそれぞれ独立。いまとなっては懐かしい出来事だが、その当時はそれなりに頭を悩ませ、時間をとられた。そして、新メンバーといえば、芦沢啓治氏が役員に就任。仕事はやはり不況の影響からか、ここ1~2年の中ではもっとも受注数が少ない。決定打率が落ちているとも言える。なので受注額も半年カウントで、昨年比とかなり開きがある。とはいえ、仕事になる、ならないは、自分の設計力、サービス力、ブランド力にもよるのだから、この結果も実力のうちだ。もうひとつ、特に今年はといっても過言ではないのが、周囲に助けられ、拾われた1年だと思う。100年に1度の大不況下で、こうして無事に1年を終えることが出来ているのも、1度だけ名詞を取り交わした方から、古い友人、過去のお客様、仕事上の関係者や、同業のライバル。そして、事務所をころころ移転ばかりして、落ち着きのない僕についてきてくれる従業員の皆、そして、肝っ玉母さんである我が奥様。心から、感謝。そう、自分には感謝を伝える努力を怠っていると、最近感じる。自分の中では”ありがとう”と切に思っているのだが、どうも相手にはそれが伝わっていないようだ。特に従業員と奥様。照れくささからか、日ごろ近くで接してくれている人に感謝の意を伝え切れていないようだ。来年は、”感謝とねぎらい”の気持ちを行動に移して実行することを1つのテーマとしてみようと思う。皆様、今年も1年、ありがとうございました。そして、来年もよろしくお願いいたします。
2009年12月10日木曜日
初めて会うときに。。
新規案件の依頼。20坪のヘアサロン。クライアントと初めて会って打ち合わせるときに、いつも自分なりに気をつけていることがある。1つは、下心なく相談窓口の門戸を開いておくこと。クライアントはどんなことを考えていて、悩んでいるのか、いないのか。自分のことをしゃべる前に、相手に聞く耳を持っている姿勢を見せること。そして、丁寧に聞き理解に努めること。初回打ち合わせは、受注側にとっては、絶好の営業チャンスであり、自分がいかに優れているのかをアピールできる場でもあるが、それの度がすぎると、一方通行のコミュニケーションとなり、クライアントの意向をしっかりと汲み取れないと感じるからだ。もうひとつは、言葉には文字通りに受け取るだけでは足りない情報が裏側に存在する前提で、相手を観察すること。これは、相手に失礼に当たる言い回しかもしれないが、しゃべり言葉では、伝わらないデザイン趣向のニュアンスや、作りたい空間の雰囲気、または、社交辞令の奥に潜む本音の部分を注意深く観察して理解することを心がけている。初めて会ったばかりの会話では、お互いに控えめな表現が多く、プロジェクトの核心に迫る前にタイムアウトなんていうことが往々にしてある。もうひとつは、自分が果たすべきミッションの確認。斬新かつ差別化を図れるデザイン開発が果たすべき使命なのか、クライアントにはアイデアがたくさんあり、それらをうまくまとめることを求められているのか、おぼろげな意向だけがあって、それを具体化してゆくことを求められているのか、資金はあるがその他ノーアイデアで事業計画からの設計を求められているのか。クライアントの事業利益を2倍にすることが最大使命で、その中に空間設計の話が入り込んでいるだけなのか。デザインには特に何も期待しておらず、利権関係者をうまくリードしてプロジェクトを成功に導くことを頼んでいるのか。このあたりを1回の打ち合わせでつかみきれない事もあるし、要望書として、まとめたものをはじめに渡されることもある。はじめの一歩でもある初回打ち合わせで、間違った方向性を掴んでしまうと、時がたつにつれて後戻りの利かないギャップとなり、クライアントにとっても、自分にとっても不幸な結果となると思う。果たして、本日のヒアリングで掴んだ方向性は。。。。。。。
2009年1月5日月曜日
2009年のスタート
新しい年のスタート。新聞に目を通すと重たい空気のスタート。社会全体が厳しいときだからこそ、上を向いて前向きに活動したい。自分の今年のテーマは、”見極める”こと。ネガティブな意味で、実力をわきまえ、無理をしない。ポジティブにとらえると、自分の良い部分を認識し、挑戦すること。変化があるときは好機もあるとどこかで聞いた。変化=CHANGE、と好機=CHANCEの字組みが似ているだけではなく、自分自身を見極めて、100年に一度といわれる未曾有の大不況、我々ベンチャーにとっては、チャンスと捉えたい。
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