2008年12月14日日曜日

桜山たぬきハウス訪問

2年半前に竣工した桜山たぬきハウスの建主さん主催の、少しはやめのクリスマスパーティ。外壁杉板の風合いが程よくなじんできていました。

2008年12月12日金曜日

アグリス成城

昨年夏にオープンした小田急線成城学園前駅の会員制レンタル農場、アグリス成城を見学。鉄道の複々線化、連続立体交差事業によりホームを地下に移設し、鉄道の音を軽減させるため地盤面をコンクリートで覆うことになったのだが、そのままだと、まとまった区画なだけにヒートアイランド現象を加速させる事にもなりかねないので、緑化案のひとつに会員制レンタル農場があったとのこと。
自分の生まれは国分寺なのだが、子供のころ、近所に市民農園が沢山あった。家族で出かけて、泥んこになって遊んだのを覚えている。子供のころの興味はもっぱら、農園内にいるトノサマバッタとか、オオカマキリなどの昆虫に向いていたわけだが、それでも、家族で出かけるきっかけになっていたことを感謝しなければいけない。(ちなみに子供のころの将来の夢は昆虫博士)アグリス成城は、そんな子供心をくすぐるようなワイルドさはなかった。セレブ農夫が静かに体験農業を楽しんでいる。

2008年12月6日土曜日

山中湖K邸工事現場

山中湖K邸引渡し直前、現場視察。標高1,000mは寒い。北側斜面は朝10;00でも氷点下。


K邸外観

別荘地敷地内にある吉村順三設計、故亀倉雄策氏の別荘。今はオーナーも変わったと聞く。

2008年12月1日月曜日

敗戦

住宅の設計で、競合に負けた。競合はハウスメーカー。今後の参考のために、敗戦理由をクライアントに聞いてみた。
1;スピードが断然違う。
我々が13,14ヶ月かけて家一軒を完成させるところ、短工期を武器にしているハウスメーカーでは、半分に近い日数で完成できるとのこと。賃料が高い都心部で賃貸住まいをしている方が、新規に土地を購入し、家を建てるとなると、ローンと賃料のダブル払いはシビアな問題。
2;中庸
そこそこのものが、そこそこの金額で、そこそこ待てば手に入る。
3;安心感
アトリエ設計事務所は希望以上の、自分の住まい方にぴったりの家が手に入る可能性もあるが、1つとして同じ家がないオリジナルな分、完成後の実態検証は済んでおらず、長い目で見たときに、住みづらい、使いにくい、など発生する可能性がある。ハウスメーカーは、建設棟数が多く、大きな間違いや失敗は少ないように感じるとのこと。
自分の職業は建築設計業。一見するとものづくり産業、製造産業の一部であると誤解されやすい。が、実のところはサービス業だ。書いた図面を販売しているわけではなく、アイデアや創造性などの付加価値を商品としている。日本におけるサービス業はGNP比で75%にも上るほど拡大していると聞くが、一方で他の先進国に比べはるかにその生産性やシステムクオリティにおいて、遅れをとっているとも聞く。今回の敗戦ケースも、これに当てはまる。(と、自分では思っている。)提供する商品の質だけ良ければ、行列が出来るような時代でもない。納期、コスト、保障、など商品を取り巻く環境すべての面で他と引けをとらないレベルとするのは、並大抵のことではないが、商品価値をあげる工夫として”もてなし”の精神を忘れないでサービスにあたることも、大切だと感じる。ふむ、今日も1つ勉強になった。