2009年3月31日火曜日

事務所改造


この土曜日、日曜日でMS4Dオフィス及び今後協業することになった芦沢啓治事務所の事務所を改装した。改装といっても、木製の棚を作ったり、ペンキを塗ったり、施工のプロに依頼するほどお金もないのでスタッフ総出で手前味噌でやってのけるわけだが、いや~からだが動きません。初日に張り切りすぎて、足はガクガク。日ごろの運動不足を強く感じます。そんな中、若手はちゃきちゃき、中でも MS4D西尾君は2つのオフィスの改装を段取り、あっちが終わったら、こっちで自らも手を動かしウルトラCな動きを見せておりました。脱帽。これを気にMS4Dオフィスはカタログやら、素材サンプルやら、過去の資料やら模型などを整理。あれよあれよと言う間にゴミ山が完成した。工事現場が動き出すとやはりFAX ベースのコミュニケーションが早くて便利だし、素材を選ぶには原物サンプルが欠かせないし、比較検討するには手元に種類を置いておきたい。スタディー模型は他人から見ればただのゴミでもプロジェクトに携わった人から見ればアイデアの源のようで取っておきたいし、そんな習慣の積み重ねがゴミの山を産んでいると思うと、何かこれは抜本的に管理のしかたを考えなければいけないなと思った。建築士事務所には、関係書類の保持義務がある。昨年施工された改正建築士法で、5年が15年になったことなどを考えると、全てデータ化しないと、事務所以外に倉庫を借りる羽目になるなと痛感。(写真はごく一部、地球環境を考えているのか!とおこられそうなくらいのゴミが出た。)

2009年3月23日月曜日

新規リノベーション案件

新規案件の現地調査。場所は碑文谷、目黒通りから1本入った位置。都立大の駅から歩いて 7,8分に建つ一軒家の中古住宅を、土地ごと買われた法人顧客がオフィスとして使用するためのリノベーションの依頼。オフィスを所有するという発想が、今まで自分にはなかったわけではないが、クライアントの話を聞いてみて、より現実味が沸いた。オフィスを所有=自社ビル建設=お金がかかりそう。ではなく、中古のビルないしは、自分らのような小さな所帯の会社であれば、中古住宅をオフィスに改装して、ローン返済したほうが、賃料を払い続けるよりもコストメリットがあるのだと。会社が大きくなって場所が狭くなれば賃貸として貸せばよいし。ん~なるほど。

2009年3月22日日曜日

プロトタイプ展

昨年参加させていただいたPROTOTYPE EXHIBITION 02の出展者全員のコメントがu-tubeにアップされました。ちなみに自分は3/3です。
PROTOTYPE EXHIBITION 02 1/32/33/3

逗子W邸

4年前に竣工した逗子W邸を訪問。内装で使用した木材は日に焼け、貫禄が出てきている。南側に山を背負っており、採光を確保するために導入した2階の光庭ガラスボックスは、冬場、結露が止むことはないと。。。設計者としては耳が痛い。海岸からも近く、海風が届く場所なだけに、湿気に対する配慮は、特別なものを要する。この日も、3月中旬とは思えない生暖かく、湿度がムンムンとした風が吹いていた。

2009年3月21日土曜日

ワークプレイス

某不動産会社開発の次世代型オフィスの計画に参加させてもらっている。オフィスの研究は面白い。何故かといえば、自分たちの働く環境にフィードバックできるから。会社の経営方針をも含めた働く環境を、常にイノベーティブで創造的な環境を維持し続けることの大切さと難しさを再認識。以下面白いなと感じた参考図書(amazonアフィリエイトはじめました)。

儲かるオフィス;日経BP社 (2008/9/18)
デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方;早川書房 (2007/02)
発想する会社!;早川書房 (2002/7/25)
創造経営の戦略;ちくま新書 (2004/2/6)
イノベーションの達人!―発想する会社をつくる10の人材;早川書房 (2006/06)

2009年3月13日金曜日

ゴールドチタン

自分のオフィスが入居するビルの1階5TANDA SONICで、『黄金が空間を構成する、5人の若手建築家がゴールドチタンの可能性を探る』展示会が開催されている。乾久美子氏KEIKO+NAMABU、マウントフジ原田真宏氏、永山裕子氏平田晃久氏ら若手建築家5名がイオンプレーティングによるゴールドチタンの可能性を探る。最優秀作品に選ばれたKEIKO+NAMABUのプランを実際のイオンプレーティング+発色チタンで製作したし作品および、参加者全員のプレゼン案が展示されている。残念ながら自分は参加建築家にノミネートされたわけではないのだが、同じビルの1階でこのようなイベントが行われているので、応援している。明日3月14日(土曜日)17;00までの開催なので、まだ足を運んでいない方は是非!!!



写真はKEIKO+NAMABUの花びらモチーフの作品。チタンならではの特性を活かしきっている。

2009年3月2日月曜日

旧友

本日はFARO DESIGNの面々と、夜な夜なトーク。FAROデザインは、元DIVE、前身ドミトリーアーキテクツという建築ユニットから生まれた建築設計事務所で、ドミトリー、DIVEは自分も席を置いていたので、なじみが深い。主な話題は昔話と、今後どうやって不況に打ち勝つか。

2009年3月1日日曜日

山中湖の別荘地

昨年末竣工した山中湖K邸が立地する別荘地帯において、数棟の建売計画のお話があり、現地視察及び、ヒアリングに行って来た。40年前に開発された別荘地帯は延べ24万㎡、400棟程の別荘が現在建っている。面白いなと感じたのは、山岳地帯の宅地開発でよくみられる擁壁による雛壇上の風景はそこにはなく、自然のままの斜面を利用して、自生のクヌギやナラ、唐松などと、建物がうまく調和している。また、敷地内の道路はグネグネと曲がりくねっていて、自然発生的に出来た集落を思わせる。なんでも40年の間に計画的なマスタープランにのっとって、一気に開発を行ったわけではなく、徐々に面積を拡張させていった結果が今の景観を作ったのだという。また、独特のコミュニティーが形成されている点も特筆に価する。亀倉雄策や田中一光、松永真や篠山紀信など、名だたるデザイナーや文化人が、好んでこの地に集まり、交流を深め、人づてにその輪が拡大していたのだという。メールやネットなどの通信が発達して、人と人が集まる機会が減っている情報化社会において、都心から離れた場所にこのような環境が今も息づいていることが持つ意味を考えさせられると同時に、守るべき豊かな社会財産があるなと感じた。