2009年2月23日月曜日

エコロジカルニッチ

2月からMS4D役員に就任した芦沢啓治氏と会食。今後の自分たちの活動についてが、主な話題。そんな中、エコロジカルニッチについての話題に。ニッチというと、ある程度のニーズ(需要)はあるものの、規模が小さいため、供給・提供が行われていない隙間産業的な意味合いで耳にすることが多いが、生物学用語が元だという。
以下、EICネットからの索引>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
エコロジカルニッチとは、生物学用語で、生態的地位のこと。動物であれば、餌となる植物や他の動物、隠れ家など、また、植物であれば、光合成に必要な太陽光や根を張るための土壌など、生物が自然の生態系内で生きていくために不可欠なもの(環境)がある。生物種が生態系内でこれらを巡る種間の争奪競争に勝つか、耐え抜いて、得た地位が生態的地位(ニッチ)である。ニッチを獲得できた生物種だけが生態系内で安定した生存が可能となる。一般に、生物種は様々な生物の相互関係の中で適応して、ニッチを獲得しやすい特有の形態や習性を持つようになる(進化する)ので、生態系内には多様な生物種が複雑な相互関係の中で存在する。安定した生態系は、ニッチを持った多くの種で成り立っており、通常、空いているニッチはない。ただ、ニッチの棲み分けを行うことで、道業種が共存している例もあるのだと。分かりやすい例として、昼行性のワシ・タカと、夜行性のフクロウのように、共通の餌を昼と夜で食い分ける(時間的にニッチを使い分ける)ことによって、共存を実現している。
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自分たちの行っている仕事にこれを当てはめて考えてみると、業界内の争奪競争に勝つか、耐え抜いて独自のビジネスに進化させるかなのだと思う。不況の最中、また建築業界に対する社会の目が厳しい昨今、ニッチを獲得できなければ、生存すら怪しいのだと改めて感じる。

2009年2月20日金曜日

ない

ある人に教えてもらったのだが、口数の中に”ない”を多く含む人は、疲れやすいと。理由は、物事を否定的にとらえていると思考自体もネガティブになり、姿勢もどこか俯きになり、疲れるとか。真偽の程はわからないが、"ない”は、生活用語の中で、頻繁に登場しているように感じる。誰かが発しているわけだ。もったいない、しょうがない、時間がない、何故、出来ない!、いろんな言い回しに”ない”は、くっついている。果たして自分の発言中、どのくらい”ない”を発しているのか急に気になって、今日1日、気をつけて過ごしてみた。意外と使っている。会社のスタッフに対しても”どうして出来ていないんだ、しょうがないから、こうしなさい”を改め、”どうすれば、できるようになる?次回からは、こうしよう!”に切り替えていこうと思ったのだった。

2009年2月13日金曜日

乗り合いバスの話

ジェームズ、C、コリンズ著”ビジョナリー・カンパニー 2” を読む。米国内の飛躍を遂げた企業と、競合関係にある飛躍に至っていない企業とを比較、分析し、共通して見られる飛躍の秘訣を解説する内容なのだが、その中で、気になる1文に出会う。飛躍を導いたリーダーは、明確なビジョンや理念、優れた戦略を初期に立ち上げ、目標にあわせて人材を選ぶのではないという。最も大切なことは適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろすのだという。適切な人がそれぞれにふさわしい席に座ってから、どこにそのバスが向かうのかを皆で決めているのだという。未曾有の不況に突入し、いつまで続くか分からない状況下で、自分は少し焦っていたなと思う。何か、戦略をひとりで考えなくてはいけないのでは?ビジョンを見出さなければ勝ち残れないのでは?この1文が教えてくれたのは、今いる気の合う仲間と、一緒に次の進路を見つけるということだ。うーむ、なるほど。