2008年6月30日月曜日

2008年6月21日土曜日

2年点検

2年前に竣工した稲城S邸の2年点検に同行した。1年点検、2年点検など建物完成後の点検業務については、我々設計監理業務に含まれているわけではないが、建物が完成してしまうと、お呼ばれするか、雑誌取材があるか、こうした施工会社主催の点検でもないと、なかなか足を運ぶ機会もないので、なるべく参加することにしている。というのも、設計期間中に判断決定したことが、その後どのように使用されているのか、観察し今後の仕事に活かすためだ。

2008年6月20日金曜日

ブレイクスルーポイント

ビジネス上のブレイクスルーポイントは他業界から学べ!というのが定石と、先日人から薦められた経営指南本に書いてあった。人から薦められた本は、よく読む。ただ著者を覚えていないあたりは、身についていないとも言える。自分がオフィスを構える五反田町原ビルには、同じぐらいの世代の異業種の社長が3人居る。A.C.O倉島社長、e-headline山下社長、東京ピストル草薙社長。定石とはまさにこのことで、彼らとの情報交換は非常に刺激的だ。何のために、何故、今何を行おうとしているのか、同じ時代にビジネスを行っている異業種の彼らから共感が得られなければ、業界内の井の中の蛙だろう。突破口を見つけられるか否かは、自分の能力に掛かっているのだろうが。。。。。

2008年6月16日月曜日

副都心線

6月14日開通の副都心線、初利用。東京の地下鉄事情はさらに複雑になったと思う。外国人ツーリストにとっては、難解だろうな。

2008年6月14日土曜日

新規プロジェクト

新しいプロジェクトの依頼があった。MS4Dには専属の営業マンが入るわけではないし、特段戦略的に営業を仕掛けているわけではないので、相談を含め、仕事の依頼の大半は口コミによるオファーが多い。戦略を練ろうと考えてはいるのだが、根が技術者の集まりなので、そうも効率よくは行かない。今回、声をかけていただいたクライアントは、3年前に一度、提案したことがあり、諸事情で先送りになっていたプロジェクトだ。3年経っても覚えていただいていたことと、また声を掛けて頂いた事に感謝。西新宿の高層ビル群が真近に見える北新宿で、オーナー専用住居と賃貸住居のコンプレックス住居の計画です。

2008年6月13日金曜日

決算

今年の6月末でMS4Dとして、初めての決算を迎える。創業からカウントすると5回目。MS4Dの前身は清水勝広建築工房であったわけだが、昨年思い切って、商号変更し、パートナー制を導入し体制を一新、受注窓口が広がったおかげで、売上げは目標値にこそ達しなかったが、まずまずの成績を残せた。
常に何かを実践、発明しようと意気込み、プロジェクトにのめり込んでいると、資金ショートがおきたり、労働環境が乱れたり、経営がおろそかになることが旧清水事務所時代、その当時の懸念だった。
ビジネスとクリエイションを同時に見れる複眼的構造、多様なニーズに対する多様な返答が可能なシステムに切り替えるために一人親方の体制に終止符を打った。新体制切り替えにあたっては、マネージメントとプレイヤーの棲み分け、クリエイティブシーンにおいては複数名のリーダーが、並列な権限を持てるような環境とし、今後もさらにそのシステムの革新を続ける予定だ。リーダーのことをMS4Dではパートナーと呼んでいる。現在、自分を含めて4名。共同経営者的立場で一緒にビジネスできるパートナーをもっと増やしたい。規模や数にもよるが建築設計は、発案からフィニッシュまで一人だけで行うことは難しい。昨今ますます専業化は進んでいるし、それぞれの得意分野を武器に、自己満足的なモノづくりではなく、ビジネスとして建築設計を営んで行きたい。
社内は経営サイドを担うマネージメントチームと、各プロジェクトを推進するチームに2分できる。といっても、人数が少ないので、役割の掛け持ちが多い。パートナーはプロジェクトの推進が主な仕事。完成した仕事を自身の著作クレジットで、社会に発表し、評価を得たり、次の仕事に結びつけるのも大切だ。従業員ではなく、個人事業者がほとんど。雇われてしまうとどうしても従属関係が生まれ、自由な創作の妨げになる可能性があるからだ。マネージメントチームは総務、経理や人事、広報などからなり、プレイヤーが活発に活動できる基盤を支える構図になっている。各種設計業務の中に必要なマニュアル化や、データベース化も進めている。とはいっても、まだまだ解決すべき問題や研究すべきことは山積みで、売上げだけが単純に上がっていても、利益が出なければ、薄利多売なだけであり、まして仕事の評価が伴わなければ、ビジネスとクリエイションの両立は達成できていないわけで、来期へ向けて、経営方針、戦略を考案している最中だ。

2008年6月10日火曜日

ギャラリーロケット復活か?

本日は夕刻からCAPの藤本さん、RCKTの大山さんと、神宮前の旧ロケットギャラリーの改装についての打ち合わせ。2000年に竣工し、2002年に北青山に場所を移した旧ロケットは、元インテンショナリーズ、現ジェネラルデザイン大堀伸氏と遠藤次郎氏が共同設計したもの。(ちなみに北青山のロケットは自分と当時ユニットを組んでいた現FARO DESIGN住吉正文氏、野本陽氏との共同作)諸先輩の手がけたものに手を加えるのはいささか気が引けるが、仕事は仕事。今回の計画は大した作り込みはなく、壊してガランドウの空間にする予定。

2008年6月6日金曜日

アクロス工場の現場



越智大輔氏と設計コラボレーションで進めているアクロス工場の建て方が完了。完成は9月

2008年6月4日水曜日

分譲マンション→賃貸オフィス


リノベーションプロジェクトの工事現場視察。解体工事が終了した時点で、入念な採寸。それによっては、設計計画を変更することもままある。
相場よりも少しでも高い賃料で、借り手が切れ目なく付くことを最終的なゴールとして明確に設定されている計画においては、デザインによる効果が期待できれば青天井でその分の投資額も増えるようなことは少なく、初期投資にあたる設計費+工事費用が収支バランスから算出されていることが多い。凝った作りは出来ない。では何をデザインするのか。。最近こんなことを思う。自分の周囲に起こる設計業務、対価として支払われる設計報酬は、建設すること、モノを作ることを前提にしか、話が進まない。作るべきなのか、壊すべきなのか、手を加えて残すべきなのか、の判断にも、社会は価値を認めてよいと思う。デザインすることとは、判断することでもあると思う。ある条件に対して、的確なタイミングで、最適な判断をすること、モノを作るという判断もあれば、モノを壊すべきだという判断も、デザインの範疇にあると思う。
さて、今回のリノベーション計画は、どのようになることやら。。。。。

2008年6月3日火曜日

リノベーションオフィス

東京臨海部のウォーターフロント、天王洲アイルにある、amanaグループの社屋にお邪魔しました。旧運輸省認定トランクルーム第1号企業である寺田倉庫の所有物件を大々的にリノベーションして、オフィスとして使用しています。元が倉庫だけあって、外観は窓も少なく、閉鎖的な印象を受けますが、内部は天井が高く、開放感があります。小雨が降っていたので、運河沿いに設けられたデッキスペースは誰にも利用されていませんでしたが、天気の良い日はさぞ、気持ちがよさそうな印象を受けました。オフィスは単純に働く人が作業するだけの場所ではなく、企業イメージを伝えたり、立地やその構えからその企業が持つ理念を感じ取ることが出来ます。上場企業であるamanaがこのような建物、立地にオフィスを構えていることに共感を覚えました。
時代の流れで、建設当時の用途として使用されにくくなっている建物は、この先もまだまだ出てくると思います。耐震性能や用途変更によるコンプライアンス、各種インフラの整備など、案件ごとに整備条件は異なりますが、まだまだ、可能性があるなと感じました。