2008年12月14日日曜日

桜山たぬきハウス訪問

2年半前に竣工した桜山たぬきハウスの建主さん主催の、少しはやめのクリスマスパーティ。外壁杉板の風合いが程よくなじんできていました。

2008年12月12日金曜日

アグリス成城

昨年夏にオープンした小田急線成城学園前駅の会員制レンタル農場、アグリス成城を見学。鉄道の複々線化、連続立体交差事業によりホームを地下に移設し、鉄道の音を軽減させるため地盤面をコンクリートで覆うことになったのだが、そのままだと、まとまった区画なだけにヒートアイランド現象を加速させる事にもなりかねないので、緑化案のひとつに会員制レンタル農場があったとのこと。
自分の生まれは国分寺なのだが、子供のころ、近所に市民農園が沢山あった。家族で出かけて、泥んこになって遊んだのを覚えている。子供のころの興味はもっぱら、農園内にいるトノサマバッタとか、オオカマキリなどの昆虫に向いていたわけだが、それでも、家族で出かけるきっかけになっていたことを感謝しなければいけない。(ちなみに子供のころの将来の夢は昆虫博士)アグリス成城は、そんな子供心をくすぐるようなワイルドさはなかった。セレブ農夫が静かに体験農業を楽しんでいる。

2008年12月6日土曜日

山中湖K邸工事現場

山中湖K邸引渡し直前、現場視察。標高1,000mは寒い。北側斜面は朝10;00でも氷点下。


K邸外観

別荘地敷地内にある吉村順三設計、故亀倉雄策氏の別荘。今はオーナーも変わったと聞く。

2008年12月1日月曜日

敗戦

住宅の設計で、競合に負けた。競合はハウスメーカー。今後の参考のために、敗戦理由をクライアントに聞いてみた。
1;スピードが断然違う。
我々が13,14ヶ月かけて家一軒を完成させるところ、短工期を武器にしているハウスメーカーでは、半分に近い日数で完成できるとのこと。賃料が高い都心部で賃貸住まいをしている方が、新規に土地を購入し、家を建てるとなると、ローンと賃料のダブル払いはシビアな問題。
2;中庸
そこそこのものが、そこそこの金額で、そこそこ待てば手に入る。
3;安心感
アトリエ設計事務所は希望以上の、自分の住まい方にぴったりの家が手に入る可能性もあるが、1つとして同じ家がないオリジナルな分、完成後の実態検証は済んでおらず、長い目で見たときに、住みづらい、使いにくい、など発生する可能性がある。ハウスメーカーは、建設棟数が多く、大きな間違いや失敗は少ないように感じるとのこと。
自分の職業は建築設計業。一見するとものづくり産業、製造産業の一部であると誤解されやすい。が、実のところはサービス業だ。書いた図面を販売しているわけではなく、アイデアや創造性などの付加価値を商品としている。日本におけるサービス業はGNP比で75%にも上るほど拡大していると聞くが、一方で他の先進国に比べはるかにその生産性やシステムクオリティにおいて、遅れをとっているとも聞く。今回の敗戦ケースも、これに当てはまる。(と、自分では思っている。)提供する商品の質だけ良ければ、行列が出来るような時代でもない。納期、コスト、保障、など商品を取り巻く環境すべての面で他と引けをとらないレベルとするのは、並大抵のことではないが、商品価値をあげる工夫として”もてなし”の精神を忘れないでサービスにあたることも、大切だと感じる。ふむ、今日も1つ勉強になった。

2008年11月19日水曜日

ASJ建築家展

来る11月23日(日曜日)、24日(月曜日)、東京国際フォーラムで行われる、ASJ主催のイベント"建築家展"に、参加します

2008年11月15日土曜日

プロトタイプ展カタログ販売

11月3日に閉会した、PROTOTYPE EXHIBISION 02にご来場いただけなかった方には、うれしいおしらせ。中野豪雄氏デザイン、限定販売のカタログを下記のサイトから購入できます。図録の詳しい解説は中野氏のサイトで。
カタログ販売サイト

2008年11月14日金曜日

人間力

新築戸建て住宅の相談があった。住宅に限った話ではなく、新しい仕事のオファーがある度にいつも思うことがある。クライアントの立場に立ったときに、設計を頼む建築家を決定することは、難しい選択だろうなと。仕事を依頼する時点では建物は出来ていない訳で、全体の設計が終了するには半年、大きなプロジェクトでは何年とかかることを、1度や2度の提案内容だけで、この人にお願いしようと、簡単に決断出来ないと思う。自分がもしクライアントの立場なら、要望に対する提案が的を外れているのは論外として、実績や体制がそこそこあれば、その人の考え方や姿勢に共感でき、任せても大丈夫そうだなと思える人にお願いすると思う。大丈夫そうだなと思える根拠は人間力にあると思う。この人の可能性に賭けてみたい!と思わせるようなパワー。
抽象的であるが、人間力とは個人の持つ人柄や、思想、バイタリティやコミュニケーション力だったり、人としての器とでも言えばよいのだろうか。。。。。センスや提案力、設計テクニックに磨きをかける一方で、人としての魅力を磨くことを忘れずに活動したい。

2008年11月11日火曜日

作品づくりに勤しむ?建築家

最近、耳を疑う話を聞いた。ある建築家が建主の許可なく、勝手に工事現場で仕様を変更したという。そのこと自体は珍しくもない。建物は何千、何万のパーツが集積されて出来あがる。設計図はそのパーツの組み合わせ方を記したものであるが、廃盤になったとか、組み合わせが合わないとか、細かな点では、工事が始まってからの変更もままある。
また、”工事現場は生き物”とはよく言われるが、大きな現場では何百人、何十人の職人が設計図面に沿って工事をしている。完璧だと思われる図面でも、いざ工事を始めてみると、こちらの職方からみれば、都合が良くても、別の職方から見ると、きれいに仕上がらないなど、細かな点は工事現場で軌道修正をせざるを得ない。
問題なのは、変更指示を出した後だ。施主に速やかに報告し、事態を説明し了承を得るか、または、事前に察知し、どのようにするのかを施主を交えて検討するべきである。今回聞いた話では、建物が完成する間際になって建主が、おかしいなと気付き、建築家に連絡をしたそうだ。建築家は変更指示を出したのは自分であるが、いまさら直せない、と言う。さらに何のために変更を出したかと言うと、、、施工できない、しにくいなどの施工側からの要望に対する変更ではなく、”作品として、筋を通すには、こうするべきだ”とのこと。。。。。。
当の発注者からすれば、なんて勝手な建築家だと。声が聞こえてきそうである。設計やデザインがサービス業だととらえれば、顧客満足を得られないサービスは、無効だと思う。
一方で、建築は否が応でも社会性を帯びるとも思うし、それらの意思決定の判断を発注者に代わって行う責任は重い。姉歯事件以降ただでさえ、建築家、設計士は肩身が狭い。今までと同じようなやり方、意識では、この先、建築家は社会から必要とされなくなってしまうとも思う。どこか、遠くを眺めるようなポートレートが定番となっている建築家業界(自分もその一人である)。斜に構えている場合ではなく、真正面を向いて、目の前にある状況に対し、新しい姿勢で、自らの社会的ポジションを勝ち取りたいと思う。

2008年11月9日日曜日

狛江の新規住宅

新築住宅のオファーがあり、現地訪問。近くを多摩川、野川が流れ緑を多く残すこの地は、1929年の小田急線の開通を契機に、住宅地を求める人々が増加し、ベッドタウンとして発展してきたそうだ。訪問してみての率直な感想は、閑静な住宅街。ただ、道路整備があまり行き届いているようには感じなかった。

2008年11月8日土曜日

新規案件現地調査

オフレコにつきあまり多くはこの場で語れないが、りんかい線品川シーサイド駅付近で、複合商業施設の建築計画の相談があり、現地訪問。シーサイド駅が立地する街区は、品川シーサイドフォレストと呼ばれ、EAONはじめ、オフィスビルやホテル、ショッピングセンター、集合住宅などの複合施設街である。不動産不況が訪れるひと時前に、”都心回帰””都心一極集中”などのコピーで、新築分譲マンションの供給が増え、特に豊洲はじめ、湾岸エリアの大規模かつ超高層の新規分譲が先を争うように行われたことは、記憶に新しい。マスコミでもたびたび“湾岸戦争”などと当時の異常な供給状況を表現していたように思う。今回計画の立地は、その湾岸戦争が一区切りした周辺に立地する。

2008年10月30日木曜日

プロトタイプ展開催

昨日29日、ここ2~3ヶ月、実行委員会の1人として準備を進めてきたPROTOTYPE EXIBISION 02のオープニングを無事に行うことが出来た。正直ホッとしている。多くの方に足を運んでいただき、盛況だった。詳しくは、イベント発起人である芦沢啓治氏のブログに。。本日はDESIGN TIDEオープニングへ。会場をデザインした谷尻誠氏とパチリ。同時期に東京中でデザインイベントが盛りだくさん。読書と味覚の秋も良いですが、デザインの秋もいいものです。

プロトタイプ展オープニングパーティ

プロトタイプ展会場風景01

プロトタイプ展会場風景02

プロトタイプ展会場風景03

DESIGN TIDEオープニング

2008年10月28日火曜日

プロトタイプ展

10月30日から5TANDA SONICで開催されるPROTOTYPE EXIBISION 02の準備。多くのボランタリーによって支えられている当イベントは、人と人の繋がり程大切なものはないなと痛切に感じる。主催として会場オーガナイザーをかって出た手前、開催日に粗相があってはならない。段取り8割、現場2割であり、経済におけるパレートの法則とは重要度比率が違うのである。ということで、明日に迫ったオープニングパーティのために、本日は図録の製本と展示空間の事前準備。製本は全て手作業。スポンサーの丹青社からは、10余名のマンパワーが投入され、出展者30名も合わせて大所帯で作業。MS4Dオフィスにこんなに作業する人が集まったシーンを見たことがない。熱気でムンムンしている。29日19;00~オープニングパーティ。30日から展示開始。

写真左;橋本潤氏、長岡勉氏、右手前FAROの住吉氏、三澤直也

2008年10月27日月曜日

競争から協業の時代へ

1年半前、MS4Dを発足するにあたって、目的のひとつに、発案者の著作権を確保しながら、同業者との経営統合、固定経費のスリム化があった。自分が生まれた世代は所謂、団塊ジュニア第2次ベビーブームにあたり、国内世代人口が最も多い。ベンチャーの起業風潮も手伝って、当然、独立して開業している個人事業主含め、10人未満の零細企業設計事務所やデザイン事務所の経営者も多い。ただ、抱えている問題も同じような時期に開業しているので、似ている。自己プロデュースと、セールスポイントの発掘。受注の安定と顧客管理、人材教育と育成、資金繰りと財務計画。設計事務所やデザイン事務所の多くは、経営者がクリエイターであることが多く(かつての自分のアトリエ、清水勝広建築工房もご他聞に漏れず。。)経営と創作という、ある意味ブレーキとアクセルにも似た活動を、日々行い、疲弊しているのを、肌で感じた。独立したてのころには予測も出来なかったことに時間と労力を奪われ、最も得意としている業務がおろそかになっているからだ。そんな時、ふと妄想癖が働き、経営とはマネージメントであり、マネージメントとクリエイティブ、どちらか1の究極の選択を突きつけられたら、自分はどちらを選ぶのだろう、、、と。資質があるかは分からないが、答えはマネージメントであった。。。
現在MS4Dは3人の社外パートナー(要は雇用していないので従業員ではない。)と業務提携し、レベニューシェア方式(利益分配、固定費分担)によって、発生するプロジェクトを共同事業として、運営している。それぞれのパートナーがオファーをうける仕事は全てMS4Dで受注契約することで、経営のスリム化、固定費用の圧縮に成功している。今は3人しか、パートナーがいないが、先の究極の選択でクリエイティブを選択するクリエイターとの業務提携を増やして行きたい。個人の発想や価値観の差異を尊重したうえで。。。。。
サッポロビールとキリンビールが去る5月ごろから共同配送を行っている。また、アルミ缶フタの規格共通化も進めているようだ。新商品開発、機密保持、それぞれのブランドがしのぎを削って競争している一方で、エンドユーザーの1人である自分としては、”なんでもっと早くから行わないの?”無駄なコストが1本のビールに付加されていたのか?と思う。建築設計、デザイン業界においても、競争だけが邁進するべきレールではなく、無駄を省き、効率安定的にサービス提供を行う意味で、協業の道があると信ずる。自分の商売は相手を蹴散らすことが、目的ではなく、社会を豊かにすることだからだ。

2008年10月25日土曜日

東京藝術大学

芸大時代の先輩でもあり、MS4D社外役員でもあり、MS4Dオフィスが入居している同じビルでWEB制作会社ACOを経営している倉島陽一氏の結婚披露パーティに行ってきた。時に冷たく突き放し、時に暖かくアドバイスしてくれる氏には、公私共にかなりお世話になっている。会場は新宿河田町に位置する、旧小笠原邸で、1927年(昭和2年)、礼法小笠原流の宗家・三十代当主小笠原長幹の自邸として建てられ、数年前に大改修を行って、レストラン、ウェディング事業が行われていると聞く。当時、上流階級の住宅で流行したスパニッシュ洋式の典型例で赴きある風情だった。。芸大はどの学科も定員数が少なく、自分が在籍した建築学科も17名/学年の少数。少数が精鋭かどうかは、分からないが、人数が少ないので、家族のように仲が良い。そして、学年を超えた縦のつながりも強い。そんなわけで、パーティに集まった芸大仲間と2次会へ。流れで同級だった中山英之氏の誕生会。建築談義もさることながら、学生時代の昔話にも花が咲き、ついつい時間を忘れて酔いしれる。

2008年10月22日水曜日

新規案件

新規案件の依頼があり、現調。表参道ラスチカスそばの、建て替えを行っている複合商業ビルの1Fに花屋兼、カフェのインテリアデザインのオファー。現在は更地。この通りもだいぶ様相が変わってきている。解体前のおしらせ看板がちらほら垣間見える。今年3月にラスチカスも昔のディープな印象をリニューアルし、大人な雰囲気に。安藤僚子氏にインテリアデザイナーとして入ってもらい、自分はプロジェクトマネジャとして、機能する座組み。

2008年10月16日木曜日

休日

体育の日の3連休、立川の実家に久しぶりに帰り、親孝行+母親の誕生日祝い。これといっって何をしたわけでもないが、運転手を買って出て、家族でドライブ。遠出すると渋滞に巻き込まれる、とか、ドライブとは行き先を決めないところが良い、とか、屁理屈をこねながら、奥多摩湖へ。スコンと視界が開けていて、気持ちよい。圧倒的なコンクリートの塊でせき止められたダムの超人的なスケール感も心地良い。日々、都心でアクセク働いていると、このような広い場所に立ったときに人間てちっちゃいなと感じる。帰りがけ、横田基地の近くのジョイフル本田に興味半分で寄ってみる。とにかくデカイ!ジョイフル本田とはDIYショップ、いわゆるホームセンターなのだが、品揃えが半端ではない。個人的に最もヒットしたのは、農業コーナーのビニールハウスキット。以前取手の店舗には足を運んだことはあったが、昨年出来た瑞穂店には初めて訪れる。Google mapで確認したところ、建物の長手方向は450mぐらいある。空港みたいだ。その後、日産村山工場跡地に出来たダイヤモンドシティ改め、イオンモールむさし村山ミューに。ここも、超人的スケールの面構え。東京の郊外ショップはこんなに大型化しているのかと、目を疑う。


2008年10月14日火曜日

不況

右を向いても左を向いても、明るい話題は少ない。不況だ。仕事で外へ出ても、事務所へ来る営業の方も、口をそろえて不況を語る。自分の仕事である建築設計にも、影響が無いはずはなく、状況は厳しい。打つ手はないのか?必ずあるはずである。そう信じる。では、どのような?即答は難しい。1つ確かだといえることは、大きな時代の波に対して、生き残れるのは、力でも、知性でもなく、最も変化に対応できるものであるとは、ダーウィンの進化論から借りた言葉だが、大淘汰がなされようとしている昨今、自分自身の柔軟な対応力を試されていると、痛切に感じる。

2008年10月7日火曜日

中野デザイン事務所


プロトタイプ展の図録(カタログ)打ち合わせ。ライターの加藤純氏中野デザイン事務所の中 野豪雄氏、建築家の芦沢啓治氏。図録の入稿前最終文字校正と(この辺は自分は役に立っていない。)、その他諸々の打ち合わせで集まったわけだが、中野さんのアイデアによる、図録のモックアップが既に出来上がっていた。いや~、脱帽である。何に感心したか?こんなに低予算の中でも、こんなにも工夫が出来、こんなにも素晴らしいものができるのか!と。随所にコストとの戦いがみられる。それは、単にグレード下がっているのではなく、プロトタイプ展にふさわしい、本のプロトタイプを見るかのような、完成しきっていないものを見る時のちょっと危険で、アブノーマルな、遊び心をくすぐるものになっている。あまり、細かなところの紹介をしてしまうと、手に取ったときの楽しみがなくなるので、この辺で。。

2008年10月4日土曜日

HAKKA本社ビル


5年前の2003年に設計させていただいたHAKKA本社ビルで、打ち合わせ。築30年の古ビルのリノベーションだったので、リノベーション工事が終了した当時から貫禄たっぷりだったのだが、5年の歳月を経て、さらに風格を増していた。

2008年10月2日木曜日

プロトタイプ展


いや~、疲れた。というより、体がギシギシ音を立てている。というのも、出展者として、また実行委員としても参加しているPROTOTYPE EXIBISION 02の展示会場作りを、開催1ヶ月前ではあるが、行った。出展者で掛かる費用を割り勘して行っている当イベントに、予算の余裕があるわけもなく、出展者皆で展示壁を立てたり、ペンキを塗ったりしたわけだ。独立したてのころ、よく木工作業用員として、いろんな工事現場に借り出され、工事のアルバイトをしていたのを思い出す。もともと手先が器用だったことが災いして(?)か、当時、ろくに建築設計やデザインの仕事を頼まれることはなかったが、”作ってくれ”のオーダーはままあった。さすがに今は、仕事として工事を行うことはなくなり、プロの方にお願いしているわけだが、昔と今とで最も変わったことは、自分の体であった。少々はりきりすぎて、風邪を患ったらしい。

2008年9月17日水曜日

神宮前ロケットプレオープン


神宮前ロケット密やかに粛々とプレオープン。正式オープンは10月3日

2008年9月12日金曜日

プロトタイプ展

自分の事務所が入居しているビルの1Fイベントスペース、ゴタンダソニックで、同業知人の芦沢啓治氏が発起人で昨年始めて開催した”プロトタイプ展”の第2弾が10月30日~11月3日開催される運びとなり、出展者の一人として、また、イベント実行委員会のメンバーとして参画することになった。日々の仕事が発注者がいて始めて成立する受託業務であるのに対し、こうしたイベントは、作家やクリエイターが自発的に情報発信してゆく機会であって、一人では到底成し遂げられない壁を、複数名の有志が知恵を出し合って乗り越えようとしている姿勢に、共感を覚えた。良い機会は待っていても勝手に訪れてくるものではないと思う。自分で環境作り出し、それをチャンスに替えて行く積極性が大切なのだと思う。リクルートの旧・社訓「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」をふと思いだした。

以下イベント詳細/////////////////////////////////////////////////////
場所;品川区西五反田3-8-3町原ビル1F 5TANDA SONIC
期間;2008年10月30日~11月3日
出展予定者;
芦沢啓治 / Keiji Ashizawa
安藤僚子 + MS4D / Ryoko Ando
インデザイン / Indesign
清水勝広+MS4D / Katsuhiro Shimizu
AN Architects 
岡安泉 / Izumi Okayasu
勝間田 慎也 / Shinya Katsumata
工藤健太郎 (from delibab) + 加藤麻紀/ Kentaro Kudo + Maki Kato
熊谷 彰博 / Akihiro Kumagaya
クリスカービー/ Chris Kirby
坂井美紀 + MS4D / Miki Sakai
竹内茂一郎 / Shigeichiro Takeuchi
トーマスアントニエッティ/ Thomas Antonietti
寺山紀彦 / Norihiko Terayama
ドリルデザイン / Drill design
長岡勉 / Ben Nagaoka
新見オフィス / Nimi Office
nosigner
橋本潤 / Jun Hashimoto
VINTA
ファロデザイン / Faro design
/ MILE
三澤直也 / Naoya Misawa
山口誠 / Makoto Yamaguchi
山中 祐一郎 / Yuichiro Yamanaka
Leif. design park
渡邊義徳 / Yoshinori Watanabe

山中湖K邸

越智大輔氏とコラボレートで進めている山中湖K邸。外壁が貼り終わった。

移動式店舗開発

移動式店舗の開発依頼があり、現況店舗のオペレーション、店舗不具合店などの見学及び、店舗オーナーの要望ヒアリングに行ってきた。依頼主の要望は、最短2ヶ月最長でも8ヶ月スパンで移動を繰り返す店舗において、組み立て撤収が容易であること。外に開かれた開放的な店舗であること。移動に耐えるる耐久性があげられた。

2008年9月10日水曜日

ギャラリーロケット復活

10月3日に、ギャラリーロケットが復活する。自分は内装デザインで関わらせていただいているのだが、オープンへ向けて最後の詰め。今日は白色の工事用コーンを利用した看板の光量点灯実験。

2008年9月6日土曜日

竹のテント

芝公園で竹が骨組みのテントを発見。形状は運動会などで使用する仮設テントと同じなのだが、主要素材に竹を使用していることで、南国屋台を思わせる不思議な雰囲気を醸し出している。”食と農のつながり”を主軸にしたイベント”アースデイマーケット”で使用されているものだ。相次ぐ食の安全を脅かす事件、食の自給率向上が見直されている昨今、個人的に注目しているイベント。

2008年9月3日水曜日

アクロス工場

本日アクロス工場引渡し。と同時に事業所移転。大庇の下で大型トラックもらくらく作業

2008年8月27日水曜日

目黒川白濁

"清水"という性に刻まれた潜在意識なのか、単なる趣向なのか、水辺の空間が自分は好きだ。海は勿論、川も好き。用もないのについつい川面を眺めてしまう。事務所の窓からも目黒川が見えるのだが、何故か最近白濁している。由々しき自体だ!

2008年8月26日火曜日

アクロス工場


アクロス工場、本日完了検査。引渡しは9月初旬

2008年8月16日土曜日

水の都

かつて東京(江戸)は水の都であった。と聞く。大掛かりな治水事業により町には堀や運河が張りめぐらされ、江戸市民の暮らしや産業を支えていた。そんな水辺空間の復興を目指し、東京都では、2006年2月に「東京の水辺空間の魅力向上に関する全体構想」を公表。今後10年間で、来訪者にも居住者にも魅力的な水辺の都市空間の実現を目指するという。同政策を裏付ける具体的事例として著名な天王洲WATER LINEを訪れてみた。運河の上に船のように浮かんだカフェラウンジ。潮の干満の差を考慮して、浮き基礎によって、実際に水面に浮いているそうだ。真夏の夕暮れ時、さわやかな風を楽しむことも出来、東京の水辺が捨てたものでないと実感できる。従来、船舶の係留に必要な「水面占用許可」は商業利用では交付されなかったが、東京都港湾局が打ち出した「運河ルネッサンス」構想により、許認可を得て水際空間を実現している。過去のノスタルジーに浸る気は毛頭ないが、現代のライフスタイルに合った、水際の過ごし方が、何らかの形で実現できていることに、勇気づけられた。

2008年8月10日日曜日

神宮前ギャラリーロケット


神宮前ギャラリーロケットの工事完成直前。高さ7mののっぽな扉がついた。オープンは9月17日。

2008年8月5日火曜日

農場の法則

あるディベロッパー社長との会合。異業者からみた建築設計者の興味深い話を頂けた。一昔前は一概にそうとも言い切れないだろうが、昨今建築家に、お金持ちがいない。そこそこ儲かっている人は聞くが、いわゆる富裕者層とよばれる所得に届く人は稀だと言う。確かにそうだ。何故か、ビジネスモデルが根源的に儲かる仕組みになっていないと氏は言う。建築家が建設まで請け負うことはまずない。設計施工のジャイアント業態はゼネコンが存在する。建設を請け負わないまでも、建設コスト管理上の責任を業務として担っていないケースが多くこれでは、ノーリスクであると。儲かる仕組みに、ハイリスク、ハイリターンはあっても、ノーリスク、ハイリターンは非常に成立し難いと言う。確かにそう思う。では、自分たちの様な、小さなアトリエ設計事務所は、どんな行動を取るべきか。
<農場の法則>春に種を蒔き、夏には、手入れをし、秋には刈り取る。。。。(スティーブン.R.コビィー著”7つの習慣”)建築家は種まきを積極的に行う人が少ないと。国家資格がそうさせるのか、アカデミックとビジネスを両天秤に掛けながら、一方で”先生”一方で”ビジネスマン”を装う分裂症に疲弊しているのだろうか。待っていれば仕事が来る時代でもない、であれば、種を撒けと。ただ、注意すべきは、どのような種を撒くのかと、手入れをし手間暇掛けて育てる=コストに跳ね返ってこないようにすることだと。うむ、勉強になった。

使い込まれた治具

2008年8月4日月曜日

開発

宅地分譲案件、購入の相談があり、現地に立ち会った。場所は千葉県東金市の東金レイクサイドヒル。総開発面積約167万平方メートル、計画戸数約2800戸。民間開発プロジェクトとしては首都圏屈指のスケールとのことだ。都心部から50km、車で1時間ちょいぐらい。ぎりぎり通勤圏といえるか。つい先頃まで、湾岸地区を含め、都心部のタワーマンション建設ラッシュがメディアを賑わし、都心回帰が謳われていたのが、記憶に新しい。昨今耳に入るのは、40km,50km圏内の開発。ここにきて、郊外化が進むのか?学生のころ、”建築と都市”、といったフレーズをよく耳にした。建築家は都市に向かうべきだと。。。。が、昨今、都市計画に一石を投じる建築家による意見は稀に感じる。一方で、ディベロッパーによる大規模開発はちゃくちゃくと進んでいる。なにか無力さを感じた瞬間であった。

2008年7月31日木曜日

新規案件相談

千葉県市原市姉ヶ崎に、クリニック建設の相談があり、現地視察およびオリエン。昨今の物価高騰、基準法改正による工期の遅れなど、建築を取り巻くネガティブな要素は、なるべく初めてクライアントに会った際に伝えるようにしている。事実であるし、妙な期待を抱いて欲しくないからだ。建設コストは数年前の感覚とかなり異なる。RC造、地盤改良杭なし、延べ面積100坪であれば、2年前は70万/坪からで計画できた。(特殊な設備や内装、外構、抜き)昨今は100万/坪ぐらい見ておかないと、事業計画自体に破綻をきたす。今回オファーを頂いた計画もさほど予算に余裕はない。設計と同時進行で積算が必要となる。

2008年7月28日月曜日

グリーンアイランド

両国旧安田庭園。緑がある場所は、涼しい。

2008年7月26日土曜日

友人の結婚式

東京芸大時代の同級生結婚披露パーティへ。久しぶりに旧友に会うのも良い。新郎新婦共、建築学科卒業なので、建築同業者がたくさん集まっていた。写真は河内一泰氏、山口誠氏、自分

2008年7月24日木曜日

新規依頼

住宅の建て替え計画の依頼があり、現地訪問。藤沢湘南台病院に隣接し、ヒマラヤスギに囲まれた良好な住環境を思わせる。月並みだが、建主にとって、建替える、または住宅を新しく作ることは、一生の内にそうめったにない、1大イベントだと思う。どこに頼むのか、どれぐらいの規模が必要なのか、予算をどの程度確保出来るのか、決めなければいけないことが山ほどある。さらに、我々のような設計事務所に設計を依頼し、注文住宅を建てるとなると、商品化住宅を購入する事に比べて、建主の時間と労力はかなり掛かると思う。それでも、声を掛けて頂けるのは、それぞれの家庭の、それぞれのライフスタイルのなかで、住居が重要な役割を果たす可能性があるからなのだと思う。期待に応えねば!

プロトタイプ展

同世代建築家、芦沢啓治氏と情報交換。エネルギッシュな氏の活動にはいつも感服させられる。昨年、様々な反響を生んだプロトタイプ展をオーガナイズしたのは他でもなく氏だ。”作り手側から何か発信できる仕組みを!”などなど、その他話に花が咲き大いに刺激を受けた。

2008年7月20日日曜日

push me pull you 澄敬一

南青山骨董通りから1本入った裏路地にかつてあったアパレルショップ"VETEMONT"が澄敬一さんの手がけられたものであると知ったのは、6年も前の話になる。何故か塗装が剥がされ、壁沿いに並べられたピアノの鍵盤。帆船に使用される木製プーリーでコントロールされている商品達。以来氏の作るものが気になりチェックしていた。池尻大橋のpush me pull youが閉鎖されてから、昨今、どんな活動をしているのか、気になっていた。そんな澄さんの初個展、”鳩時計 push me pull you 澄 敬一の仕事展"が8月から目黒クラスカで行われる。ちなみに、氏の初ワークブック”1×1=2―二人の仕事”は昨年末に出版されている。こちらもおすすめ。

2008年7月18日金曜日

先入観と堅物

新しい仕事が始まり、充分な調査や検討を行っていない段階で、その仕事の最終形が脳裏に浮かぶことがある。そのこと自体は良いとか、悪いとか、判断できない。なぜならその道を極めると、瞬時に物事を決定出来る境地があるとも聞くし、ファーストインプレッションが最も重要とも聞く。ただ、自分が常日頃意識的に気をつけていることがある。思いつきや印象、先入観によって、物事を決めて掛かかるのではなく、あくまでそれらは先へ進むための仮説とし、仮説をドライブさせて進められるところまで真剣に話を進めてみる。行き詰ったところでその仮説を捨てる勇気を持つこと。一度描いた予想図は簡単に頭から離れてくれないが、日々のトレーニングで鍛えることも出来ると思う。
陸上競技のアスリート、為末大がかつてこんなことを語っていたのを思い出す。”本来は柔軟な思考の持ち主でも、情報を軽視したり、先入観に囚われたり、慢心した瞬間に、頭の堅い人物に変身する。正しい方法を探すことは大切だが、『これで間違いない』と思った瞬間から、思考の敗北は始まっている。常に現実を見据え、考え続ける努力をしている人だけが、柔軟な思考を持ち続けられる。。。。”自分は果たして思い込みの激しい堅物か?それとも柔軟な思考の持ち主か?

アクロス工場工事現場


アクロス工場工事現場にて。外壁、サッシ工事終了

2008年7月16日水曜日

山中湖K邸

山中湖K邸の現場定例。建て方終了。完成は9月

2008年7月15日火曜日

残念

先日残念な知らせが届いた。都内屈指の地価評価額を有する立地における、商業テナントビルの設計の引き合いがあったのだが、キャンセルとなってしまった。提案内容がお粗末で、断られたのであれば、致し方ない。自分の実力が足りないのだから、さらなる精進を目指し、ポジティブに事態を捉えなおせば良い。だが、今回のケースは提案すらさせてもらえなかった。指名コンペティションノミネート枠からはずされたと言ったほうが分かりやすい。一等地における開発としては珍しく、開発ディベロッパーが全体をコントロールしているわけではなく、地主自らが設計者を探しているタイミングで、自分は知り合い、コンペの話は当初より持ち上がっていた。単なるガラス箱のような建物ではなく、今後のその地区の町並み形成を考慮した際のスタンダードとなり得るような、工夫とアイデアが欲しい、と語るオーナーの要望に、自分たちなら答えられる!と意気込んでいたのだが、最終的なコンペ参加企業は、老舗や大手総合設計事務所だった。信頼、実績、会社規模、体制、資本額などが判断基準のウェイトを占め、創造性やデザイン性は2の次の基準だったと聞いた。自分自身自慢できるほどの実績もない。会社も小さく若い。構造や設備は外注。大手と対等に渡り歩く総合力があるとは、とても言えない。ただ、創造行為を育む環境は整い始めているという実感はある。
クライアントサイドに立って考えれば、いくらアイデアや創造性による可能性を求めたとしても、事業全体を総合的に捉えた際、デザインや創造性による効果はごく1部分でしかないことはうなずける。何らかのリスクを伴ってまでして、求めるには値しない価値なのか。たまたま今回のテナントビル業態がそうさせたのか、世の中の多くの建築オーナーがそのように思うのか、考えさせられる出来事だった。

2008年7月8日火曜日

カウンセラー

日々の仕事の大半は、口コミによる受託仕事が多い。初めてのお客さんとの事始まりには必ずといってよいほど”相談”の手順が存在する。商品開発が済んでいて、お客さんがお商品を買い求める様な商売の仕方をしていないので、当然といえば当然だ。こちらにはどこまで何が出来、何を得意としているのかが漠然としているのだから、相談によって、発注依頼内容とそれに対して提供されるサービスのギャップを埋めることになる。自分の生業は設計デザインを主たる得意業務としているはず?なのだが、相談の中には、デザイン提案を求めていないケースもある。単に設計技術者として設計図面を書いて欲しい。設計は終了しており図面はあるので魅力的な絵を描いて欲しい。関係利権者の間に立って情報処理のみ行ってもらえば既に他の役者は揃っている。デザインはもう既に固まっているので施工サイドとの通訳をして欲しい。などなど。相談を持ちかけていただいていること自体、非常に光栄なことであるし、例え設計デザインに携わることが出来なくとも、その計画が現在抱えている問題を発見できることは創造的だし、自身の参加が何らかのお役に立つのであれば、願ったり叶ったりということで、事態の状況掌握に努め、自分に出来ることを相談の場で探すわけだが、ここで気をつけていることがある。お客さんが真に求めていることは何であるかを見つけること。その上で、自分がそのプロジェクトに参画することの目的を見出すこと。求められていないことに時間と労力を費やしているようでは、仕事とは言えない。自己満足だ。対価を頂く以上、求められていることに対する何らかの提供が必要となる。また、目的意識を持てない仕事は全力投球できず、中途半端な結果に終わる。デザインを求めていないケースでも、提供できる他のサービスを視野に入れつつ、何らかの目的を見つけられる目。言葉の裏に隠された、真のニーズを見抜く目。それも、極少ない時間で。カリスマドクターやコンサルティングが少ないヒアリングで瞬時に状況判断するカウンセリング能力を磨きたい。

2008年7月4日金曜日

設計と施工計画


都内某所の土地有効利用の相談を受けている。周辺業態は飲食店が多く密集繁華街の裏路地のような場所に立地する。当計画地においても飲食業態を見据えた建築計画案が浮上しているのだが、如何せん敷地までの工事車両搬入経路が狭い上に、搬入路頭上には電線が這っている。計画地もさほど広いわけではなく、10tミニラフタークレーンがぎりぎり乗りつけてとり回しが利く程度。2mの接道義務云々の法規制以前に、施工計画如何で、建築可能かどうかが決まる難立地だ。

2008年7月2日水曜日

ゴールはどこだ?

梅雨明けしたかのような暑さ。夕刻過ぎから集中力も途切れはじめ、こんな夜はビールがうまい。ということで、事務所近辺の行き着けで、一杯ということになった。メンバーは、自分が経営するMS4Dの社外役員であり、同事務所のある同じビル2Fに入居しているA.C.O代表の倉島陽一氏と、MS4Dの社外パートナーの伊藤暁氏。話のネタは、各々のゴールはどこにある?と若さゆえか、一杯入った勢いか、議論に熱が入る。
倉島氏、伊藤氏共に、論客でするどい突っ込みを入れてくる。自分の長所はなかなか、自分で発見し,自覚を持つことが難しい。日々の仕事の忙しさにかまけて、自分に対する第3者的視点を見失いがちだ。境遇こそ違えども、似た志を持つこうした仲間からの意見は非常に参考になる。本日も心に残るフレーズをいくつか頂いた。忙しさを言い訳にせず、自分がどこに向かおうとしているのかを考えた上で、常に仮説を立て、実行し、実行したことを観察検証し、PLAN DO SEEで、次のステージへ向かう英気を充填して行こうと思う。

2008年6月30日月曜日

2008年6月21日土曜日

2年点検

2年前に竣工した稲城S邸の2年点検に同行した。1年点検、2年点検など建物完成後の点検業務については、我々設計監理業務に含まれているわけではないが、建物が完成してしまうと、お呼ばれするか、雑誌取材があるか、こうした施工会社主催の点検でもないと、なかなか足を運ぶ機会もないので、なるべく参加することにしている。というのも、設計期間中に判断決定したことが、その後どのように使用されているのか、観察し今後の仕事に活かすためだ。

2008年6月20日金曜日

ブレイクスルーポイント

ビジネス上のブレイクスルーポイントは他業界から学べ!というのが定石と、先日人から薦められた経営指南本に書いてあった。人から薦められた本は、よく読む。ただ著者を覚えていないあたりは、身についていないとも言える。自分がオフィスを構える五反田町原ビルには、同じぐらいの世代の異業種の社長が3人居る。A.C.O倉島社長、e-headline山下社長、東京ピストル草薙社長。定石とはまさにこのことで、彼らとの情報交換は非常に刺激的だ。何のために、何故、今何を行おうとしているのか、同じ時代にビジネスを行っている異業種の彼らから共感が得られなければ、業界内の井の中の蛙だろう。突破口を見つけられるか否かは、自分の能力に掛かっているのだろうが。。。。。

2008年6月16日月曜日

副都心線

6月14日開通の副都心線、初利用。東京の地下鉄事情はさらに複雑になったと思う。外国人ツーリストにとっては、難解だろうな。

2008年6月14日土曜日

新規プロジェクト

新しいプロジェクトの依頼があった。MS4Dには専属の営業マンが入るわけではないし、特段戦略的に営業を仕掛けているわけではないので、相談を含め、仕事の依頼の大半は口コミによるオファーが多い。戦略を練ろうと考えてはいるのだが、根が技術者の集まりなので、そうも効率よくは行かない。今回、声をかけていただいたクライアントは、3年前に一度、提案したことがあり、諸事情で先送りになっていたプロジェクトだ。3年経っても覚えていただいていたことと、また声を掛けて頂いた事に感謝。西新宿の高層ビル群が真近に見える北新宿で、オーナー専用住居と賃貸住居のコンプレックス住居の計画です。

2008年6月13日金曜日

決算

今年の6月末でMS4Dとして、初めての決算を迎える。創業からカウントすると5回目。MS4Dの前身は清水勝広建築工房であったわけだが、昨年思い切って、商号変更し、パートナー制を導入し体制を一新、受注窓口が広がったおかげで、売上げは目標値にこそ達しなかったが、まずまずの成績を残せた。
常に何かを実践、発明しようと意気込み、プロジェクトにのめり込んでいると、資金ショートがおきたり、労働環境が乱れたり、経営がおろそかになることが旧清水事務所時代、その当時の懸念だった。
ビジネスとクリエイションを同時に見れる複眼的構造、多様なニーズに対する多様な返答が可能なシステムに切り替えるために一人親方の体制に終止符を打った。新体制切り替えにあたっては、マネージメントとプレイヤーの棲み分け、クリエイティブシーンにおいては複数名のリーダーが、並列な権限を持てるような環境とし、今後もさらにそのシステムの革新を続ける予定だ。リーダーのことをMS4Dではパートナーと呼んでいる。現在、自分を含めて4名。共同経営者的立場で一緒にビジネスできるパートナーをもっと増やしたい。規模や数にもよるが建築設計は、発案からフィニッシュまで一人だけで行うことは難しい。昨今ますます専業化は進んでいるし、それぞれの得意分野を武器に、自己満足的なモノづくりではなく、ビジネスとして建築設計を営んで行きたい。
社内は経営サイドを担うマネージメントチームと、各プロジェクトを推進するチームに2分できる。といっても、人数が少ないので、役割の掛け持ちが多い。パートナーはプロジェクトの推進が主な仕事。完成した仕事を自身の著作クレジットで、社会に発表し、評価を得たり、次の仕事に結びつけるのも大切だ。従業員ではなく、個人事業者がほとんど。雇われてしまうとどうしても従属関係が生まれ、自由な創作の妨げになる可能性があるからだ。マネージメントチームは総務、経理や人事、広報などからなり、プレイヤーが活発に活動できる基盤を支える構図になっている。各種設計業務の中に必要なマニュアル化や、データベース化も進めている。とはいっても、まだまだ解決すべき問題や研究すべきことは山積みで、売上げだけが単純に上がっていても、利益が出なければ、薄利多売なだけであり、まして仕事の評価が伴わなければ、ビジネスとクリエイションの両立は達成できていないわけで、来期へ向けて、経営方針、戦略を考案している最中だ。

2008年6月10日火曜日

ギャラリーロケット復活か?

本日は夕刻からCAPの藤本さん、RCKTの大山さんと、神宮前の旧ロケットギャラリーの改装についての打ち合わせ。2000年に竣工し、2002年に北青山に場所を移した旧ロケットは、元インテンショナリーズ、現ジェネラルデザイン大堀伸氏と遠藤次郎氏が共同設計したもの。(ちなみに北青山のロケットは自分と当時ユニットを組んでいた現FARO DESIGN住吉正文氏、野本陽氏との共同作)諸先輩の手がけたものに手を加えるのはいささか気が引けるが、仕事は仕事。今回の計画は大した作り込みはなく、壊してガランドウの空間にする予定。