2009年5月30日土曜日

パワーをもらう!

土曜日、昨年末に竣工した山中湖K邸にお呼ばれし、ホームパーティに参加させていただく。晴れ間がさしたり小雨が降ったり、ころころと変わる天候と、それに伴って刻々と変化する山中湖面の色の移ろいを見ながらの屋外BBQとシャンパンに舌鼓。山中湖K邸は、3年前竣工の逗子たぬきハウスのクライアントの紹介で始まったプロジェクト。この日は、そんな家兄弟も集まっていただいて、お家評論会。宴もたけなわ、夕刻にはおいとまし、逗子までたぬきハウスのクライアントを車で送ることに。逗子でも夕食をご馳走になり、両クライアントに感謝。その足で、夜どうし車をはしらせ、長野県伊那、南アルプスの西側を走る伊那山脈の峠の一つ、分杭峠へ。分杭峠は、日本最古で最大、最長の巨大断層地帯「中央構造線」の真上に位置し、なんでも強力な”気場”が発生している場所とのこと。ゼロ磁場パワースポットなどとも言われるそうだ。不治の病が治ったとか、体内の邪気が追い出されたとか、いろんな噂があるそうだが、行ってみた感想としては、単純に森林浴が心地良く、湧き出る岩清水がおいしかった。標高1400mの森の中は、ひんやりしつつ、むんとした湿度たっぷりの空気に囲まれ、日ごろの都会の忙しさを忘れさせてくれます。そのまま日本列島を南下し、浜名湖でうなぎを食す。”なかや” のうなぎは絶品。というのが、味もさることながら、目の前で活きたうなぎを見事な包丁捌きで次々に捌いているのを目で楽しむだけでかなり満足。関西は腹開き、関東は背開きと聞くが、なかやの大将は背開きだった。関東出身なのかな。ここの名物は生の胆嚢。苦い思い出くださいと注文すると出してくれる。まったく臭みがなく、奥歯で噛み潰すと苦さのあとにじんわりと甘みがやってくる。日も落ちて帰路につく時間。東京→山中湖→逗子→長野→浜名湖と、行ったり着たりを繰り返しながらの、車の旅の終焉は、どっと疲れが出てくるかと思いきや、眠くなることもなく、2時間で帰宅。鋭気を養ってくれたのは、果たしてゼロ地場か、苦い思い出か、いや違う。酷評もありつつ仕事を評価してくださったクライアントの言葉と最高の笑顔だ。

山中湖K邸

分杭峠の光景

伊那で見つけた間伐材をコンクリートの型枠利用した調整ダム

2009年5月26日火曜日

竣工後の点検

昨年9月に竣工し、リニューアルオープンした”神宮前ROCKET”とそのオーナーであるアートディレクター藤本やすし氏のオフィスCAPの自社ビル”ニューキャップビル”の竣工後定期点検に。ニューキャップビル
は早いもので竣工後1.5年が経つ。空間の使い方が多少変わり、プチリフォームを行うことになった。ROCKETでは、現在”WE LOVE MAGAZINE LIBRARY returns”が開催中。今春、表参道ヒルズの三周年記念企画イベントで世界47カ国から約1200冊ものヴィジュアルマガジンが集められ話題となった「WE LOVE MAGAZINE LIBRARY」。残念ながら見逃してしまった雑誌フリークからの「もう一度開催して欲しい」という声をうけ、再度ROCKETに世界中のオシャレ雑誌が集合しているようです。見ごたえあります。

2009年5月25日月曜日

煙常連客

A.C.O倉島氏、川人氏、CIA森江氏と渋谷の炭火焼屋で夕刻から会食。衣服が煙にいぶされることで有名なお店らしく、店内は白煙で充満。通いなれている4人中2人は、”この店のこの感じがいいんだよね。”などと初めて来店する僕に、ローカル習慣を教えてくれる。たしかに、こんなに煙たいのにお客さんでテーブルは埋まっている。不景気知らずの繁盛っぷり。近況報告、世代話、不況話、などで大いに話が盛り上がっている最中に、事態は起きた。いよいよ煙は濃度を増し、食材を焼いているのか、自分が燻製されているのか判別できなくなってきたころ、店員さんが窓を開けてくれた。ありがたい、と思うもつかの間、目の前の会食相手が見えなくなるほどの石炭臭の煙に包まれる。観察すると、窓から煙がもうもうと入ってきている。これもローカルルールのサービスの一環か?とのんびりしていると、倉島氏は”うっ”っと一声あげて階下に降りていってしまった。トイレ?隣の客が”なんか避難しろって言ってますけど”などと煙り常連客らしい、落ち着き払った様子。なんだなんだと階下に降りていくと、もう、視野50センチの煙天国。電気も消えている。これは間違いなく火事。ということで、煙り常連客のエスコートで皆落ち着いて避難。あっぱれだったのは、アルコールとローカルルールに惑わされることなく、自己防衛本能に正直に行動をとった倉島氏。

2009年5月23日土曜日

マーケット

武蔵小山にお気に入りの市場がある。八百屋や肉屋、魚屋や惣菜屋などが、古いてボロボロの倉庫にひしめき合っていて、いつも買い物客でにぎわっている。二葉フードセンター。鮮度がよくて低価格。大手スーパーマーケットのような商品ごとのパッケージはなく、量り売り、かご売り、箱買い原則。なので夕刻にいくと、多少痛んだ野菜なんかは、おまけしてくれる。市場ならではの活気と人情が楽しくて、用もないのに、ぶらっと寄ってみたりする。中でも”まる”の旬な魚がならぶコーナーが気に入っている。”店名不明”レアな魚もたまに入る。店の名物おじさんが、珍しいものは食べ方まで教えてくれるから、買い物しなくても寄る。本日はイサキやカマス、アユなどの夏の魚が並んでいた。もう、初夏だ。

2009年5月21日木曜日

旬の素材2

以前展示会イベントで購入し、それ以来使用していない照明器具が事務所の倉庫から出てきた。ニッポのシームレスライン、調光がきく。イベントで使用した際は、カッティングシートを貼りサインとして使いました。
<旬の素材no.002>
シームレスライン(ニッポ電機株式会社) 球+器具長さ1500mm、10台
器具;SAL-D2-1500AM 定価;34,100円
球;FRT1500EW(白色) 定価3460円
ご入用の方、4掛けで差し上げます。ご連絡下さい。shimi@ms4d.co.jp



2009年5月17日日曜日

MOTTAINAI

僕はかなりのもったいない症だ。食べ物が残っていると満腹なのについ手が出てしまうし、廃棄処分になってしまうものを見ると、救いの手を差し伸べてしまう。解体工事現場なんて、宝の山に見える。子供の頃からのこの癖は、貧乏ったらしくて、自分では嫌いなのだが、MOTTAINAIが世界共通語になろうとしている、昨今ではこの精神は自分だけに宿しているわけではなく、循環型社会の手本である江戸のDNAなのだと、見直すようにしている。ただ、問題なのはもったいない、いつか使うだろうと思って、物を溜め込んでゴミダメにしていたら、スペースはいくらあっても足りない。旬な内に使うことが肝だ。自分で使い道がないのなら、人に声を掛けてみればよい。そんなこんなで、旬な素材を最近ゲット。山中湖の別荘地設計が本格化し、模型やら図面やらを持って頻繁に現地に脚を運ぶようになったので、荷物がたっぷり詰める車がほしいな~と周囲に声を掛けていたら、出てきました。ケイのバン。走行距離97000kmでまだまだ乗れる。これ、旬の素材ですね。

2009年5月14日木曜日

母の日の前日、知人の花屋の手伝いをした。といっても、アレンジメントや花束を作れるわけでもないので、梱包作業やラッピングのお手伝い。感じたのは当たり前のことなのだろうけど、花って四季を感じるなということ。温室栽培も進んでいるが、その季節に楽しめるものを旬な内に、贈り物として花でメッセージするなんて、高度で知的なコミュニケーションだなとおもった。そして、自分が四季を楽しむライフスタイルからほど遠い生活をしているなと、ふと思った。日本には古くから四季を楽しむ文化があったと思う。二十四節気は中国からの輸入語と聞くが、七十二候は江戸期の季語だ。生活の中のふとした楽しみを大切にしていきたい。お手伝いさせてもらったホスピタリティ満点な花屋、b-blue flowersのWBEサイトはこちら。女の人ってこういう決め細やかさに弱いんだろうな~と感じさせるセンス良いアレンジメントと、お花の手入れカードや、少量の栄養剤が入っていたり、サービス業ってこういうところが大切だよなとか、自分の建築設計業と勝手に照らし合わせて感心しました。

2009年5月13日水曜日

デイケアセンター


民間企業の寮に使用されていた建物を高齢者向け、福祉施設へコンバージョンの相談。宿泊機能もたせるか、デイケアで済ませるのかで、関係法令が異なるので、施設運営の方と現地を見ながら施設運用形態をどのようにすべきかの相談もおこなった。高齢者向けの福祉施設は圧倒的に数が足りていいないのは周知のことだが、運営も手が足りていないとのお話があった。箱が出来ても運用する人手が足りないのでは、話にならない。自分達設計者は箱をつくって、さようならと言うケースが多いが、運営面から首を突っ込んで参加できるのは貴重な経験だと思う。