2009年9月8日火曜日

総合サービス業

某建築コンサルタントの方と打ち合わせ。興味深い話が、設計事務所(組織事務所もアトリエも含めてこの方は指摘している)はサービス力とマネジメント力が欠如していると。サービスというと、無償のボランティアサービスを思い描くかもしれないが、そうではない。顧客満足を得るためのあらゆる行為をサービスとする。マネジメントも語彙が広く、PM(プロジェクトマネジメント)CM(コンストラクションマネジメント)人材マネジメントも、経営管理もマネジメントの一言で日本に輸入されているが、とうてい一人の力では達成できない建設や、設計の実務において、マネジメントがしっかりしていないと、関わるそれぞれのポジションの人の最大能力を引き出すことはできない。そこにきて、どうも設計の人間は力を合わせて物を作ろうとする心構えに欠けているとのことだ。クライアントに専門家として建設計画における判断の一部は委託されるがそのすべてではないし、ましてや、自身がクライアントであるかのごとく、建物を作ってゆくチーム員の中で特別な存在として振舞う設計者が大半だという。自己顕示欲を奮いたい作家魂と顧客ニーズに答えようとするサービス精神のバランスが崩れているのだと。ん~、重い会話であった。が、自分のことと受け止めて、精進。

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