2009年1月29日木曜日

隣の畑(ゼネラリストとスペシャリスト)

自分らのようなベンチャー会社の構成員は、様々なポジションの兼任が多いと思う。クリエイターでありながら、マネージャ。戦略部隊であって、戦闘部隊。営業でありながらプレイヤー。人の上にたつこともあれば、下に就くこともある。ベンチャーは事業の歴史が浅いことで、確たる企業理念の形成や、トライアンドエラーの積み重ねによる、組織としての機能が成熟していないケースが多いとも思う。MS4Dを立ち上げたころは、クリエイティブ環境の向上を図るため、プレイヤーとマネージャとのポジションを分け、設計やデザインなどの実務に就くプレイヤーをマネージャが支えるような構図を思い描き、自分はマネージメントに徹しようと思った。分業化というやつだ。が、最近、考え方が変わってきた。1つの専門領域を極めるスペシャリストは”狭く深く”視野が狭く柔軟性にかける。一方で、これといった得意分野を持たず”広く浅く”のゼネラリストでは、諸々の調整は出来ても創造的成果を生み出せない。専門領域を持ちながらも、他の領域にも広く興味を持ち、吸収できるような、幅と奥行きを同時に兼ね備える能力が、構成員全員に必要なのだなと。それぞれが、自分のポジションの幅を少しだけ広げる。所詮一人では、仕事はできないわけで、構成員全員が相互補完しながら、組織として機能することを目指す。結果チームワークが良い相乗効果を生むとも思う。言葉で語るのは簡単だが、実際やってみるのは難しい。すぐにでも始められることとして、”隣の畑を覗いてみること”だなと思った。プレイングマネージャにとって陥りやすい罠が、目の前に待っていることも、わからないわけではないが、マネージメントチームを再構成し、チームワークで次なるステップに進みたい。

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