2009年10月22日木曜日

百姓モデル

顧問税理士の担当の寺内先生とそのボスの北見さん、プラス倉島陽一氏と会食。倉島氏はMS4D役員でもあるが、自身でWEB制作を主体とした会社(A.C.O)を経営している。今こそ異なる業界を牽引しているが、芸大建築科の先輩である。成長産業であるIT業界の先端事情を倉島氏からヒアリング。産業全体が目覚しいスピードで変化していることに驚きを覚えるとともに、自分が身をおく建築設計、建設業界はいまだに旧態依然としているなと。そんな近況話を肴に、おいしい食事とお酒に舌鼓を打ちながら、話は不況対策話へ。ぶっちゃけの悩みに同席してくれる顧問税理士の先生に感謝。不況を乗り切るビジネス展開として敢えて口にするなら”百姓モデル”。あまり背伸びはせず、拡大や一発逆転など狙わずに、丁寧に作物を育てる。大地に感謝、太陽に感謝。手伝ってくれる人に感謝。作物を飼ってくれる人に感謝。気候を読み、限られた土地からどうやっておいしい作物を得られるのかを試行錯誤するのも、クリエイティブ力の発揮がしがいあるというものだ。豊作の時は物々交換で、自分では作れないものを、いただく。耕す土地を持っていなければ、人に負けないくらい研ぎ澄ました鍬と技で、バーターを申し出る。などなど、お酒も回って、いい気分ではあるが、緊張感のある会話であった。百姓とは、漢語からの輸入語で、ある語源説には、多様な生業に従事する特定の身分の呼称とされている。農業経営に従事する者のみならず、商業や手工業、漁業などの経営者も包括していたらしい。百姓とは、(百)多くの (姓;かばね)職業というわけだ。勝ち組、負け組みというフレーズも久しくなったが、さまざまなプロフェッションが互いを蹴落として這い上がるのではなく、それぞれの特技を活かして共生していけるような世の中が来る日を待つ。だけではなく、率先して行動しようと思った次第だ。

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