2009年4月20日月曜日

ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)

興味深いイベントが外苑前で行われている。知人がイベントの事務局の手伝いをしていて、誘われたのだが、そのコンセプトに心打たれた。イベント内容は、簡単にいえば、
・完全な暗転の中に入って、ツアーをする
・約8人のチームを組んで、一緒に行動する(チームメンバーは基本的に面識なし)
・暗闇のプロである、視覚障害者のアテンドがつく
という3つのルールを守って、五感のうちの視覚を取り去った状態を体験する。ただそれだけ。この企画自体は、20年以上前にドイツの哲学博士によって考案され、いまでは、世界25カ国で開催されているイベントで、国内でも何度も開催されているらしいが、長期開催は初とのこと。3月20日~6月くらいまで完全予約制で行われている。
単純な内容でありながら、強いメッセージ性を感じる。エコや教育問題、食の安全やCSRなどの美辞麗句を全面に出した事業企画を昨今耳にするが、どこか、違和感と胡散臭さを感じるし、興冷める。DIDに感じたのは、”障害者の気持ちを理解する”等と言った押し付けがましさがなく、参加者が純粋にエンターテイメントを楽しみながら、気付く人だけ何かを感じ取れるような”ほうりっ放し”な自由さが心地良いなと感じた。イベント詳細はこちら

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