2009年4月22日水曜日

祝杯

先週、MS4Dの前身清水勝広建築工房時代から3年半在籍したスタッフが大手不動産会社に再就職が決り、祝杯の宴があった。一部上場企業。離職後一級建築士を取得し、一時は独立も夢見たようだが、ご時勢を鑑みると収入の安定した企業への就職が賢明と判断し、中途採用での再就職を果たしたのだと言う。すばらしい!!時代をしっかりと見据えているなと誇りに感じた。思い出話にも花が咲き、深酒。元スタッフの言葉はすごく貴重な意見だと感じた。大学卒業後、就職することもなく事業を始めた自分にとって、客観的指摘を与えてくれる大切な存在であるなと思った。スタッフとして働いていた期間はガムシャラに目の前の仕事に専念し、日々過ごしていたのだと言うが、こうして時が経ってから思い返すと当時抱いていた感情と変化した部分があるのだという。う~む、経験したものにしか分からない説得力が感じられる。特に、当時理不尽と感じたり、不快に感じた部分の今となっての変遷話が興味深かった。自分はどうやら従業員スタッフに対して説明と感謝の言葉が足りないようである。個人事業を始めて10年、法人にして従業員を雇い始めて6年の歳月が経とうとしているが、実は人が育っていない。皆短期間のうちに辞めていく。彼はその中でも長いほうだった。行く行くは建築家を志す人材を雇い入れているのだから、仕方のないことなのかと勘違いしていたが、そうではないらしい。感謝の言葉が自分に足りないのだ。”あのつらいときに一声かけて欲しかった”そんなことを教えてくれた。清水君、一皮向けたようだ。こうして、離職後も元従業員と良好な関係を保ち続けられることを誇りに思うし、見られているのだなと感じる。当人が在籍した会社をいつまでも誇りに感じてもらえるように、日々精進と誓うのであった。

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