2008年7月18日金曜日

先入観と堅物

新しい仕事が始まり、充分な調査や検討を行っていない段階で、その仕事の最終形が脳裏に浮かぶことがある。そのこと自体は良いとか、悪いとか、判断できない。なぜならその道を極めると、瞬時に物事を決定出来る境地があるとも聞くし、ファーストインプレッションが最も重要とも聞く。ただ、自分が常日頃意識的に気をつけていることがある。思いつきや印象、先入観によって、物事を決めて掛かかるのではなく、あくまでそれらは先へ進むための仮説とし、仮説をドライブさせて進められるところまで真剣に話を進めてみる。行き詰ったところでその仮説を捨てる勇気を持つこと。一度描いた予想図は簡単に頭から離れてくれないが、日々のトレーニングで鍛えることも出来ると思う。
陸上競技のアスリート、為末大がかつてこんなことを語っていたのを思い出す。”本来は柔軟な思考の持ち主でも、情報を軽視したり、先入観に囚われたり、慢心した瞬間に、頭の堅い人物に変身する。正しい方法を探すことは大切だが、『これで間違いない』と思った瞬間から、思考の敗北は始まっている。常に現実を見据え、考え続ける努力をしている人だけが、柔軟な思考を持ち続けられる。。。。”自分は果たして思い込みの激しい堅物か?それとも柔軟な思考の持ち主か?

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