2009年8月8日土曜日

スタイルについて

グラフィックデザイン界の大御所、松永真さんと、会食させていただくことに。世間話が一通り済んだところで、作家はスタイルを持つべきかどうかの話題となった。松永さん曰く、自らの創作スタイルを決めにかかるべきではないと。周囲の評価によって一定のスタイルを作り出したのであればまだしも、自らが決定した強いスタイルは、PRの際にその効果を発揮し、より広くの人に自分を知ってもらう為にはなくてはならないものだとか。スタイルを持つことの目的は、有名になる、名声を得るということだ。逆の効果として、当たり前だがスタイルは自らの創造性にブレーキを掛けることとなる。松永さんはスタイルを持たないように創作活動を続けてきたそうだ。有名になることが創作の目的ではないのだからと。昼からご馳走になったビールの余韻とともによい刺激も頂いた。

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