2009年8月15日土曜日


千葉県和田で、鯨の解体が行われるということで、見に行ってきた。早朝4時に港に着いたときには既に始まっていた。和田港は、日本における公式の商業捕鯨を許可されている数少ない漁港のうちの1つで、国際捕鯨委員会(IWC)の規制対象外であるツチクジラの捕獲が認められているそうだ。7月、8月の2ヶ月間に26頭の数量限定で捕鯨が行われ、今年は今回の鯨で25頭目とのことだ。日本では縄文時代より捕鯨が行われてきた歴史を持つが、大型捕鯨船での南氷洋への乱獲などが、国際社会における厳しい目にさらされ、今は細々と捕鯨を生業にしていると聞く。
自分は捕鯨問題の詳細を熟知している訳ではないが、この手の問題は、見方ひとつでどちらの意見も、正当性を感じる。それだけ、様々な意見を持つ人が共存して暮らしているということの現われであると思うし、思想や意見の差異が暮らしを発展させてきたのだろうし、国際レベルで考えれば食文化も宗教も異なるわけで、意見の相違は必須。同じような考え方の人同士だけ集まって暮らしても豊かには感じないだろうと思うし、相手に意見を押し付けるのも建設的ではないと思う。それぞれの立場と意見や思想を尊重しあいながら、時として相手の意見に刺激を受けて、共存していくのだろうと思う。そんなことを帰りの車を走らせながら頭で感じながらも、刺身、竜田揚げ、その他おいしく舌鼓を打たせてくれた鯨と、伝統漁をつづける和田の皆さまに感謝。
和田の鯨の解体の関しては外房捕鯨㈱のWEB SITEに。。




左;尾っぽの骨、中;メッタメタに曲がった銛

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