2009年6月24日水曜日

不況対策

とある編集社から出版される、設計事務所の不況対策特集の企画会議に参加。僕なんかでよいのかな?と思いながら、思いのたけを語る。同席者中、建築家、森山高至さんのスタンスが非常に興味深かった。なんでも新聞折込のチラシ広告を自費で行い、設計を受注したことがあるとか、”今なら住宅設計料100万円キャンペーン” (監理なしで、打ち合わせ回数に制限があるらしい。そのあたりの対価に対するサービス内容の明確化にも務めておられる。)をWEB上で実施して顧客と出会ったとか。その他にも、アイデア満載の武勇伝を聞かせてもらった。構造設計事務所やフィナンシャルプランナーとデスクを並べて、業務提携している点も特徴的だ。もし仮に僕が今まで思いついたとしてもどこかでブレーキをかけたであろうことを、何のためらいもなく、”やれることから実施する””出合った人全員が顧客候補”などなど氏のを聞いていて、自分の想像力のなさと、実行力のなさ、クリーンでカッコイイスタイルに固執している器の小ささを感じた。氏曰く、自己顕示欲を満たすための”作品作り”を続けることを止め、サービス業としての住宅建築設計をまじめにビジネスすることにマインドチェンジした瞬間があったとか。お高くとまってお客を待っているだけの設計事務所は、エンドユーザーからみて、どんなサービスが受けられるのか分からないだろう。自分の行っているサービスを知ってもらうことからはじめる必要があるなと感じたと同時に、集客や営業、接客術にも、創造的なオリジナルアプローチがあってしかるべきと感じた。

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