2009年12月5日土曜日

火事場のプロ集団

従業員の誕生祝とねぎらい会と称して、オフィス1Fの自称”バーラウンジ”で、夜更けまで日ごろの仕事の苦労話、スタッフの珍道中話、その他分け隔てのない会話を肴に日ごろの疲れを忘れる楽しいお酒。昔スタッフとして勤めてくれていたOB陣も集まってくれて、大いに盛り上がった。感謝。ほろ酔いを通り越してきたところで、帰宅。先週引越しを済ませたばかりの自宅(賃貸マンションですが)につくと、どうも何かが燃えるにおいがする。くさい。ちょっと酔いが回りすぎたかな?と自分をごまかそうとしていると、うっすらと煙が廊下の天井を動いている。これは、もしや”火事?”深夜のマンションは静まり返っている。おまけに自分はかなり酔いが回っている。しかも、引っ越してきたばかり。勘違いで、近隣の方を起こしてしまっては、ここに住み続けられない!などなど、様々な思いが頭をよぎる。ここは、確実な証拠を!ということで、周囲を探索。下の階に降りてみたり、隣のビルの様子を見てみたり。まだ、サイレンの音はしない。が、だんだんと煙の量が増えてきている。もう一度自宅玄関前に戻ってみると、隣の家の吸気口から、微量だが煙が!ピンポンを押すも誰も出ない。ヤバイ、自分が火事の第1発見者だ。すぐに119へ連絡。気づいてからこの間約5分。焦っているこちらと、真反対の冷静さで対応に応じてくれた。あまり多くの情報を聞かれずに、電話は切れ、少々戸惑う。違う番号に掛けてしまったのではないか?何か、自分に出来ることは???ただ、扉には鍵がかかっている。とりあえず、気を落ち着かせるために、トイレに。。用を足している最中にサイレンが聞こえてきて、気付けば10数台の消防団が!チェーンソーで鉄の扉を開け、はしご車はテラスに直付け、ガスマスクをした特殊工作員みたいな部隊も、、1F駐車場には消防団本部と名がうたれたデスクが用意され、総勢30余名の消防士がテキパキと動き出す。マンションの住人もパジャマ姿で、表に出る。引越しの挨拶をしていなかったことを思い出し、ことの一部始終を知っている僕は、ここぞとばかりにご挨拶。おかげでマンションの住人ほぼ全てと顔合わせが出来た。なにより、すばらしいと感じたのは、消防隊の動き。どの人も無駄な動きは一切ない。指示を出す人、情報をまとめる人、突入する人、撤収する人。これは、僕の勝手な想像だが、火事の現場では、とにかく先に現場に着いた人が突入する。上司だろうと部下だろうと関係なし。遅れて到着した人は、現場の状況判断で、行うべき事を自ら発見し、能動的にチームに加わる。訓練の賜物なのかもしれないが、僕には状況判断に見えた。組織のあるべき姿の見本を見た気がした。

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