2009年12月24日木曜日

建築コストの不透明性

三浦半島に新築住宅の相談があり、初顔合わせ件、現地視察。海岸線沿いの好立地。建主さんはすでに、数社のハウスメーカーからの提案を受けていて、どうもしっくり来ないとのこと。しっくりとこない主な理由は、建築コストが不透明だということ。各社の見積もりと計画内容を比べて見ても、何がどう違うのか、安いのか高いのか比較するのが難しいとのこと。当案件の具体的な話はここでは伏せておくが、確かに建築コストは不明瞭だと思う。見積書はどう見ても専門知識がないと何が書いてあるのか分からない書式と表現が多いと思うし、同じ家を作る業態でも、設計者が介在して設計施工を分離するスタイルの見積書と、設計施工を同時に受けるスタイルでも、地場工務店とハウスメーカーのそれとは、書式が違う。また、坪単価の表記もA社は設計費や諸手続き費、外構費用を除いた工事費を施工床面積で割った値で表現するが、B社は設計費は含むが、標準外オプションは含まない額を延べ床面積で割った値としていたり、C社の諸経費=その会社の粗利益だが、D社は全ての項目に利益を含ませているので、諸経費項目が少ない額となっていたり、各社バラバラなので、エンドユーザーからしてみると、一体全体どうなっているんだと思われても当然のことと思う。自由経済なので、それぞれに戦略があることは当然だとは思うが、もう少し業界内ルールがあってもよいのではないかと思った。

2 件のコメント:

  1. お疲れさまです。
    これからはそういったコスト意識が必要になりますよね。

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  2. もりやまさま、コメントありがとうございます。依然、旧態依然とした、風習が色こく残る建設業界ですが、ひとつづつ、解決して行きたいと思います。

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